【2026年11月3日】暗号資産最新ニュースまとめ|今日押さえるべき7選と投資家・企業が知っておきたいポイント

暗号資産
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11月3日(米国中間選挙の投開票日)を迎え、暗号資産市場はBinanceの大規模流出事件の余波と、規制・指数面のイベントが重なる局面にあります。本記事では、海外の一次情報を中心に、投資家・事業者が確認しておきたい7本のニュースを整理しました。


1. Binance、約63億ドル流出後に出金を段階再開|FBIは北朝鮮「TraderTraitor」と断定

Binanceから約63億ドル相当の暗号資産が流出した事件で、同社は入出金を一時停止したのち、11月1日(日)からネットワーク・資産ごとに出金を段階的に再開しました。TechCrunchによると、FBIは10月31日(土)、北朝鮮系グループ「TraderTraitor」の関与を指摘し、盗まれた資産は主にイーサリアムへ換えられ、さらに洗浄される可能性が高いとしています。Binanceは流出資産の約95%を補填済みで、損失はユーザーに転嫁しないと説明しており、詳細な事件報告書は調査完了後に公開する方針です。

出金再開後の資金移動も大きく、11月1日のUTC 6時〜15時30分の間に出金46億ドル・入金10億ドル、純流出は約36億ドル(運用資産の約2.1%)でした。なお、侵入手口は現時点で明らかにされていません。

情報源: TechCrunch、KuCoin Crypto Daily Market Report

💡 活用の一言: 取引所への預け入れ比率を見直し、事件報告書の公開内容(侵入経路・補填の範囲)を確認したうえで、自己管理(カストディ)との分散を検討する材料になります。


2. ビットコイン現物ETFに6.4億ドルの流出|10月30日、6月下旬以来の規模

CryptoTickerがSoSoValueのデータを引用して報じたところでは、10月30日の米国ビットコイン現物ETFは6億4,330万ドルの純流出となり、6月25日(6億9,630万ドル)以来の大きさでした。BlackRockのIBITが約2億3,370万ドル、FidelityのFBTCが約2億140万ドルで、この2本で全体の約3分の2を占めます。年初来の純流入は約10億ドルから大きく縮小し、運用資産残高は約980億ドルと1,000億ドルを下回りました。イーサリアム現物ETFも同日約1億5,600万ドルの流出でした。

価格面では、BTCは週末に約7万6,300ドルまで下げたのち、11月2日朝は7万8,000ドル近辺を試す展開です。市場では7万6,000ドルを支持線、8万ドルを抵抗線とみる見方が出ており、Fear & Greed指数は37(前回30)でした。ただしETF流出とBinance事件の因果関係は分析会社の見方であり、断定はできません。

情報源: CryptoTicker、KuCoin

💡 活用の一言: 11月6日の米雇用統計など、次のマクロイベントを前にETFフローの方向感を確認し、レバレッジ水準を点検しておきたい局面です。


3. SEC、暗号資産FAQに3項目を追加|「分散化」と「機能性」の線引きを整理

SEC企業財務局は11月2日、暗号資産に関するFAQにQ1.4〜1.6の3項目を追加しました。3月に示された暗号資産の解釈を土台に、(1)関係のないガバナンス参加者は、別途の合意がなければ原則として「グループ」とみなさない、(2)コードの変更やバリデータの選定、取引の取り消しなどを一方的に行える主体が「中心的当事者」に当たりうる、(3)トークンが「機能的」であることと「分散化」されていることは別の概念、という整理です。

スタッフの見解にすぎず、法的拘束力はなく、委員会の承認も受けていません。Paul Atkins委員長は3月の解釈を、議会が市場構造法案を進める間の「重要な橋渡し」と位置づけています。市場関係者からは、将来のSECで書き換えられうるとの指摘も出ています。

情報源: crypto.news

💡 活用の一言: 自社トークンやDAOの設計がどの権限を「中心的当事者」に残しているか、ガバナンス設計を棚卸しする出発点になります。


4. 【続報】CLARITY法案は上院で停滞、行方は11月3日の中間選挙次第

CLARITY法案は9月15日の上院の手続き採決(討論開始に必要な60票)が49対50で否決されて以降、新たな採決の予定は示されていません。coinpaprikaによれば、主な争点はSEC・CFTCの権限分担ではなく、公職者の暗号資産保有に関する倫理条項で、大統領一族に関わる資産が十分に対象になっていないとする民主党議員の反発が障害となっています。新議会は2027年1月3日に始まり、その構成次第で法案が再び審議されるか、仕切り直しになるかが決まります。

前回からの変化点として、CNBCは10月31日、暗号資産業界が今回の中間選挙に2億ドル超を投じたと報じています(本文は確認できず、見出しベース)。業界が政治に強く関与する中、投開票結果が今後の法整備の最大の変数です。

情報源: coinpaprika、CNBC(9月15日)、CNBC(10月31日)

💡 活用の一言: 立法の遅れをSECの解釈(項目3)が当面補う構図です。法案成立を前提とした事業計画は、シナリオを複数用意しておくと安心です。


5. MSCI、Strategyとメタプラネットの除外判断は11月11日|JPMorganは約28億ドルの売りを試算

MSCIは10月16日、運用実体の乏しい「非事業会社」を株価指数から外す新ルールを確定しました。事業資産の有無を確認し、基準を満たさない場合は費用・キャッシュフロー・資産価値の変動・外部資金依存に関する5つの財務比率で判定し、4つ以上に該当すると不適格となります。既存構成銘柄は直近2回の年次決算期間の双方で不適格となった場合にのみ除外されます。

最終的な対象銘柄は11月11日に発表され、除外は11月30日の取引終了時点で実施されます。ビットコイン保有企業のStrategy(MSTR)と東京上場のメタプラネット(3350)が対象となり得ると名指しされており、JPMorganはStrategyが除外された場合の株式流出を約28億ドルと試算しています。売られるのは株式でありビットコイン自体ではないものの、株式需要の低下が資金調達力に影響する可能性があります。

情報源: CoinDesk、The Block

💡 活用の一言: 暗号資産を財務資産として保有する上場企業の株式に投資している場合、11月11日の発表とインデックス連動資金の動きを事前に確認しておきたいところです。


6. 香港HKMA、トークン化資産の24時間決済に対応|HSBCの香港ドル建てステーブルコインも始動

香港金融管理局(HKMA)は11月2日、香港フィンテック・ウィークの場で、実取引向けの「EnsembleTX」が銀行の営業時間外を含めたトークン化取引の決済に対応したと発表しました。ディーラーがトークン化した為替基金証券(Exchange Fund Bills)の流通市場でのトライアル取引を完了しており、今後、規制対象のステーブルコインも政府債決済の試験に加える計画ですが、開始時期は未定です。

民間では、HSBCの香港ドル建てステーブルコイン「RedCoin」が10月23日にPayMe経由で開始され、同社CEOによれば約5万人が参加したとのことです(PayMeのユーザーは330万人超)。この数字は継続利用や決済総額を示すものではない点に留意が必要です。なお、香港のライセンス取得済みステーブルコイン発行者は、4月に免許を得たHSBCとAnchorpoint Financialの2社です。

情報源: crypto.news

💡 活用の一言: アジアでの決済インフラ整備は、日本企業の越境決済やトークン化商品の検討にも波及しうるため、動向を継続して追う価値があります。


7. Circle、SECの募集枠組み案にコメント|ステーブルコインの「現金同等」扱いを要望

Circleは10月20日、SECが提案した暗号資産の募集(オファリング)枠組み(ファイル番号S7-2026-27)に対するコメントレターを提出し、10月28日にその要約を公表しました。GENIUS法に準拠した決済用ステーブルコインについて、現金・評価・顧客準備金の扱いで現金と同様に扱うこと、ブローカーディーラーのヘアカットをゼロにすること(安全策を条件とする)などを求めています。

BTCNewsも指摘するとおり、これは発行体による政策提言であり、採用されたルールではありません。次の節目はSECの回答、修正案、あるいは最終規則の公表です。

情報源: BTCNews

💡 活用の一言: ステーブルコインを財務や決済に使う事業者は、会計・規制上の扱いが固まる前提でなく、提案段階であることを踏まえて準備を進める必要があります。


まとめ

今回の7本は、「セキュリティと信頼(Binance)」「資金フロー(ETF)」「規制の不確実性(SEC FAQ・CLARITY法案・Circle)」「市場インフラ(MSCI・香港)」という流れでつながります。短期的には、中間選挙(11月3日)、米雇用統計(11月6日)、MSCIの最終発表(11月11日)と、材料が続くため、価格の振れ幅が大きくなりやすい点に注意が必要です。

本記事は情報提供を目的としており、投資勧誘を意図するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。

本記事は2026年11月3日時点の情報をもとに作成しています。最新情報は各引用元サイトをご確認ください。

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