米CPI発表を目前に控え、ビットコインは8万4,000ドル前後まで戻しました。一方でハードウェアウォレットの供給網リスクや、規制の「時間切れ」懸念など、投資家・企業が確認しておきたい動きも出ています。本記事では、海外の一次情報を中心に2026年10月13日時点の主要ニュース5件を整理します。
1. ビットコインは8万4,000ドル前後へ反発|CPI(10月14日)と現物ETFの資金流出が焦点
ビットコインは今週初めに約8万500ドルまで下げた後、8万4,000ドル前後まで戻しました。10月9日にはデリバティブの清算を背景に3.3%下落しており、反発は値動きの荒い展開の中で起きています。市場の次の材料は、10月14日の米9月CPIと、10月27〜28日のFOMCです。米国の現物ビットコインETFは、10月1〜9日の7営業日で累計約3億8,860万ドルの純流出でした。10月7日だけで約4億8,710万ドルが流出しています。
情報源: Goodreturns(CoinDesk価格データ引用) / TFTC Bitcoin ETF Flows / KuCoin Daily Market Report
💡 活用の一言: CPI前後は値動きが大きくなりやすいため、保有ポジションのレバレッジ水準と許容損失を事前に見直しておきましょう。
2. Ledger販売店「CryptoBilis」経由で最大約8,600万ドル流出か|供給網攻撃の可能性と対処法
The Blockなどによると、Ledgerは東南アジアの正規販売店CryptoBilis経由で購入したユーザーのウォレットから資産が流出したとの報告を調査中です。オンチェーン調査者の推計では、流出額は7,200万ドル超から8,600万ドル超とされますが、いずれも未確認で、被害ウォレット数も分かっていません。Ledgerは販売店に販売・出荷の停止を要請し、過去90日以内にこの販売店で購入して未セットアップの場合は設定を始めないこと、設定済みなら新しいシードの新デバイスへ資産を移すことを検討するよう案内しています。CZ氏は、一部のユーザーが偽物または改ざんされた端末を購入した供給網攻撃の可能性を指摘しています。
情報源: The Block / KuCoin Daily Market Report
💡 活用の一言: ハードウェアウォレットは公式ストアか正規販売店から購入し、開封時の状態と初期設定の手順を必ず確認しましょう。
3. CFTCが証拠金・レバレッジ取引の新枠組み案|TD Cowen「2028年の選挙が期限になる恐れ」
The Blockによれば、CFTCは約1週間前、レバレッジ・証拠金付き暗号資産取引の連邦枠組みを検討する規則制定の事前通知(ANPRM)を公表しました。プルーフ・オブ・リザーブ監査の要求や州免許プラットフォームへの権限拡大が含まれる一方、現物市場への管轄は主張していません。TD Cowenのアナリストは10月12日付のノートで、正式な提案は早くて2027年第1四半期末〜第2四半期、確定は2028年初頭までかかる可能性があり、「時間切れ」のリスクがあると指摘しました。広範な暗号資産法案(CLARITY法案)が上院の初回採決で否決されたため、規制当局主導の対応に比重が移っていますが、法律ほどの恒久性はありません。
情報源: The Block
💡 活用の一言: 米国で事業展開する企業は、法整備が遅れる前提で、規則変更のシナリオを複数想定しておくと安心です。
4. NFTマーケットプレイスBlurがフロントエンド終了へ|Blast・Abstractに続く撤退でNFT市場に何が起きているか
The Blockによると、Blurは2026年11月にフロントエンドを閉鎖します。オンチェーンのプロトコルは稼働を続け、BLURトークンによる手数料スイッチの管理も維持されます。ローン機能Blendは11月12日に新規マッチングを終了します。Blurの月間取引高は2023年3月の約14.3億ドルをピークに、直近では700万ドルを下回りました。BLURは発表後に20%超下落し、約0.015ドルとなっています。同じチームが関わるL2のBlast(10月2日)とAbstract(10月6日)の終了発表も続いており、インセンティブ型モデルの限界が改めて意識されています。
情報源: The Block
💡 活用の一言: NFTやBlendなどの関連資産を保有している場合は、11月12日などの期日までに出金・返済の手順を確認しておきましょう。
5. XRP保有のEvernorthがNasdaq上場へ|ティッカー「XRPN」、約4億7,300万XRPを保有見込み
Yellow.comによると、Ripple関連のXRPトレジャリー企業Evernorthは、SPACのArmada Acquisition Corp. IIとの合併完了後、ティッカー「XRPN」でNasdaqに上場する計画です。当初の10月8日から「管理上の遅れ」で10月12日ごろに延期されており、合併で約3億ドルの現金を調達し、約4億7,300万XRPを保有する見込みです。KuCoinの市況レポートも、10月12日の上場予定を伝えています。実際の取引開始の有無は各社の発表で確認してください。
情報源: Yellow.com / KuCoin Daily Market Report
💡 活用の一言: 暗号資産トレジャリー企業の株価は保有資産の価格に連動しやすいため、投資する場合は現物との値動きの差も確認しましょう。
まとめ
今日の5件は、相場の短期的な変動(CPI待ち)、カストディの供給網リスク、規制の先行き不透明感、サービス終了による事業リスク、そして機関向け商品化の進展と、いずれも「リスク管理」の観点でつながっています。価格だけでなく、保管方法・規制の時間軸・事業継続性を確認する姿勢が重要です。
本記事は情報提供を目的としており、投資勧誘を意図するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。
本記事は2026年10月13日時点の情報をもとに作成しています。最新情報は各引用元サイトをご確認ください。

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